2003年度優秀賞(中学生部門)〜美しい地球のために

自分の着ていた衣服が小さくなれば、私達はどうするであろうか?

他の人に譲ることもできるであろう。しかし実際に譲っている人はほとんどいないのではないか。たとえ譲ったとしてもろくに着ることもなく、結局は捨てられてしまうということが現状である。このように着ることができるのにもかかわらず捨てられてしまう衣服は、「ゴミ」に分類されて捨てられてしまう。衣服だけではない。家具や電化製品など、リサイクルできるたくさんのものが捨てられている。これは要するに、リサイクルできるはずのたくさんのものが、途方もない数のゴミへと変わり果ててしまい、環境汚染のもう一つの問題として浮かび上がっているということを意味する。リサイクルできるたくさんのものが捨てられてしまう理由は何であろうか? 古くなったり壊れたりする。それから流行などがその原因であろう。これ以上使うことのできるものを捨ててしまってはいけない。では捨てられようとするものをリサイクルするためにはどうすれば良いのであろうか?

まずはじめに、流行を意識しないようにすることだ。私達は衣服はもちろんのこと、家具やアクセサリー、甚だしくはペン一本に至るまで流行を追い掛けているのが現状である。しかしまた違った流行が起こり始めると、それまでに買ったものはすぐにかっこ悪くて流行遅れなものになってしまう。そうすると隅に追いやられて結局は捨てられてしまう。こうなってしまうとお金もムダ使いになり、買ったものも長く使えなくなってしまう。それだけではなく、ゴミの量も増えてしまうのである。だから流行よりも自分の趣向に合わせたものを買うことが、お金も節約できるしものを長く使うことのできる方法にもなる。

2つ目は、古くなったからといって無条件にものを捨てないということだ。最近は毎日のように新しい製品が出てきている。ところが問題は、人々が新しい製品より性能が落ちていると言ったり、デザインがあまり良くないと言ったりして、ものを買ってから1?2年も経たないうちに、古いものを適当に捨てていることである。このように人々は新しいものを好む意識があり、これもまたリサイクルをしない原因の一つである。すぐにものを捨てなくなるような方法はないのかもしれない。自分自身が新しいものを意識せず、古くなったからといってやたらに捨てないようにしなければならない。新しいものを意識して買った新品も、すぐにもっと新しい製品が出ることによって古いものになってしまうことを理解しなければならない。

3つ目は、壊れたものは直して使うということだ。長い間ものを使っていれば壊れることだってあるだろう。あまりにも頻繁に壊れてしまうのは長い間使っていたことが原因なので、捨てるより他ないかもしれない。しかし少し壊れたからといって捨ててしまう人が少なくないから問題になるのである。ものを使っていれば一度くらいは壊れるに決まっている。だから壊れたからといって無条件に捨てるのではなく、故障している部分を直してもう一度使うという習慣を育てなければならない。

我が国韓国は決して広い国ではないにもかかわらず、ゴミのほとんどを埋め立てて処理している。しかし今やこれ以上ゴミを埋める場所もなくなってきているばかりか、ゴミを埋めること自体が大きな問題になっている。流行を意識して無条件に捨てるのではなく、もっと長い間使う、直しながら使う、リサイクルをして使うということを習慣化させることによって、ゴミを減らすことができる。そしてさらには環境を保護することができるのではないかと思う。

2003年 優秀賞(中学生部門)
韓国 ヨンマ中学校 3年  イ・セウン