2003年度優秀賞(小学生部門)〜ケチが地球を救う!?

人間は、生活を楽にするために、知恵をしぼって、色々な物を作り出し、使ってきました。しかし、そのせいで資源はなくなりつつあり、環境問題も出てきました。ぜいたくになった生活をいきなり直せ、と言われても無理ですが、資源を大切にするくらいはできるはずです。

私の家では、冷暖房をしていません。その方が健康に良く、電気を作るために出される二酸化炭素が減り、地球温暖化の防止にもなります。それでは暑い、寒いという人もいると思いますが、昔の人は今ほどの冷暖房なしでいきていたのですから、私たちも生きていけます。それに、実際に私はとても元気です。

物を長く使うことも大切です。人間は、ぜいたくになってから、物をすぐすてるようになりました。それもこわれたからという理由だけでなく、新しい物がほしいとかあきるとか時代おくれになるとかださいとか、そんな理由ですててしまう人がいるのです。私には、小さいころから使っている物がたくさんあります。筆箱は、一年生のころから使っています。しかも箱形なので地球にはやさしいと思います。なぜかというと、箱形に入る分は限られているので、えん筆のムダ使いが減ると考えられるからです。その代わり、箱形はこわれやすいのですが、なんとか直してきました。かさは、もう小さくて、穴があるのですが、ずっと使っていると手放せなくて、まだ使っています。長く使っていると、すてられなくなってきます。直せる物は直して、使える物は使えば、ゴミが減り、ゴミによる問題が防止できます。また、使いすては使わない、あとでいやになりそうな物は買わない、リサイクルをするなどの工夫も大切だと思います。

あと、水もよごれてきています。水が使えなくなったら、この星の生物は、ほとんど絶滅してしまいます。そうならないために、脂肪酸カリウムの石けんを使うことが水のおせんを防げると思います。この石けんは、分解性が良いからです。きれいなみずが使えるのはめずらしいことなので、水も大切にしなければいけないと思います。

このように、人間はぜいたくをして自然をこわしていますが、一番いいのは、子どものうちから物のありがたみを知ることだと思います。そのためには、私のようにおこづかいをもらわず、親から物を買ってもらわないようにすれば、めったに新しい物が手に入らないので物のありがたみが分かると思います。また、親が子どもに質素なくらしをさせれば、子どもは子孫に質素なくらしをさせ、ムダをしない一族になると思います。

地球は人間だけのものではないのに、私達は勝手にこわしてしまいました。今からでも間に合うかも知れません。この星をもっときれいな青い星にしたいと思います。

2003年 優秀賞(小学生部門)
茨城県 小学校6年 服部 諭美