僕の学校は、今から三年前、校舎の建て替えを始めました。でも、都心の小学校のため、周りがビルだらけで、新校舎になっても日当たりが悪くなりそうでした。
そのため、立て替えと並行して、PTAや地域の人たちは、毎日、日当たりの問題を考えてきました。ある時、いつものように話し合っていると、一人の親が、「大きな鏡でもあれば、みんなに光が当たるのに。」と言いました。その一言が、小学校の運命を変えました。大きな鏡とソーラーパネルを、校舎の屋上につけることになったのです。
そして、今年の三月、日本の小学校で初めて、太陽光採光装置をつけた校舎ができました。この装置には、巨大鏡が二基ついていて、一期九平方メートルもある、とても大きな物でした。これが、太陽の動きを追尾し、曇りや強風の時は、自動的に休止するのです。この大きな鏡のおかげで、明るい校舎が出現しました。暗くて広い校庭を、電灯で明るくするには、相当の電気が必要だと思います。それが、太陽の光を集めることで、大変な節約にもなりました。しかも、その隣には、ソーラーパネルが六枚設置されていて、太陽の光が集めやすいようになっています。このようにして集められた光は、電気に変えられ、体育館で使う電気になっています。こうして、「大きな鏡でもあれば、みんなに光が当たるのに。」という、一人の発言が僕たちの学校を明るくしてくれました。
しかし、僕は、これらの装置について調べて行くうちに、装置の持つ別の一面に気づきました。太陽の光を集めるだけで、僕たち人間にとってよりよい環境が生まれた現実から、僕は、新しい資源の可能性に気づいたのです。地球、いえ、宇宙には、まだ十分に使われていない資源があるのです。しかも、これらの資源は、今まで人間が利用してきた資源とは違って、無尽蔵なのです。さらに、これらは、今までの資源と大きく性質が異なり、地球にやさしい物だったのです。新しい資源である、太陽光の利用により、僕たちの学校は、消費電力を、確実に減らすことができました。僕は、このような地球にやさしい資源をもっと利用していけば、『地球温暖化』を防げると思いました。
まだ、僕の地域の人たちは、今度の装置の持つ、このような一面に気づいていないようです。でも、僕は、地域の人たちの試みのおかげで、僕たち人間には、まだ、地球や自然と仲良く共生できる道があることに、気づくことができました。僕は、今後日本で、そして地球上の様々な地域で、このように、地球にやさしい資源活用を進めれば、きっと地球環境を守って行けると思いました。僕は、このような試みを、より多くの人に伝え、地球のために、そして、他の動物や生物のためにないたいと思いました。
東京都 小学校6年 岡部 憲和