2004年度特別賞(小学生部門)〜地球を守りたい

世界の国々の中で、私たち日本人はとてもぜいたくな生活を送っていると思います。

例えば、ハンバーガーショップでは、時間が経ち過ぎて冷めてしまったハンバーガーは商品にならずに、ゴミとして処分されているそうです。私は「もったいないなぁ」と思います。

内戦の続くアフリカの国々などでは、小さい子供たちが栄養失調でやせ細り、多くの子供たちが死んでしまっていることを先生から聞きました。世界の国々の中では、今日食べる食料が無くて困っている国もあるのでしょう。私はそのような食料が無くて困っていたり、貧しい国の人々のために、役立つような仕事をして、地球を守りたいと思います。

私の父は、スリランカの貧しい人達のために、日本人が使わなくなったメガネやピアニカを集めて送っています。メガネは、お年寄りには無くてはならない物で、小さい字が読めなかった不便な生活から、とても便利な生活が送れるようになるのです。

私は、おばあさんのメガネを取りに来たスリランカの男の子とお友達になりました。その子の家に遊びに行くと、家には冷ぞう庫も洗たく機もガス台もありませんでした。日本人の私から見ると、大変貧しい生活をしていると思いましたが、みんな幸せそうでした。その子の教科書や本を見せてもらった時、日本より貧しい生活をしていても、一生けん命勉強をしていておどろき、えらいなぁと関心しました。そしてメガネをもらったおばあさんが、なみだを流して嬉しそうに、

「よくみえます。」

と父にお礼を言った時、私も感動して、とても嬉しくなりました。日本人にはいらなくなった物ですが、ゴミにならずにその品物を必要としている人々が、この世界中にいることが分かりました。

日本は、カラスが残飯をあさって、社会問題になっています。しかし、スリランカでは、あたえられている食べ物を大切に食べて、残飯はありませんでした。私は無駄な物を無くすとゴミも減って、社会問題も少なくなり、また、物を大事に使う事で資源が有効に使われ、社会や地球が豊になるのではないかと思いました。

私は、父のように貧しい人々のために何か役に立つことをして、平和でみんなが豊に暮らせる地球を作りたいと思います。

2004年 特別賞(小学生部門)
千葉県 小学部6年生 成川 由倭