『環境』この言葉と出会い、私にとって掛け替えのない言葉イコール物となった事は言い過ぎではありません。なぜなら、素晴らしい経験と多くの仲間、そして自分自身の目標をつかむ事が出来たからです。
二年前、環境日記を付ける事がきっ掛けとなり、友達を誘って『環境レスキュー隊』を作り、川の清掃、ゴミ拾いなどを行い、家の中でもリサイクルコーナーを作り、ゴミの削減、節水、節電など家族全員で話し合い取り組みました。そして、そのかいあって昨年の夏、私は環境親善大使としてスウェーデンに訪問する事が出来ました。スウェーデンは、幼児期から環境教育されるだけあって、人々は全てにおいて環境を守る事が身に付いていました。物を大切にし、自然を愛し、環境を守る事はまず自然を好きになる事からという一番大切な事を日本人が忘れている事に気付かせてくれた旅となりました。そして、この経験を無駄にしないため、この時のメンバーで何かやろうと『太陽クラブ』を作り環境宣言として、『見せる、伝える、呼びかける、地球環境のために実践しよう』という言葉を元に新たに活動を始めました。
今までは自分が出来る事が主でしたが、これからは、いかにこの輪を広げ一人でも多くの人に環境を守る大切さを知ってもらうかが、大きな課題となりました。そんな時、クラブのメンバーである六年生のお姉さんが、長崎で自衛隊派遣反対運動のために、自ら新聞を作り街頭で配った事を知り、私は大きな刺激を受けました。そして思い付いたのが環境新聞でした。早速弟と二人で『小さな事でいいから環境活動をしましょう。』と第一号の新聞を作り、町の人に配りました。又、小さな子供にも分かる様に実際に行っている川そうじの事を絵本にして伝える事もしました。こうして活動をしていると、周りの友達も一緒に新聞作りや、川そうじをしたいと集まってきたのです。一人では難しい事や恥ずかしいと思う事でも皆が集まると、ものすごいパワーとなって力が湧いてきます。又、一つの事を皆で協力してやり遂げると一層友情も深まり、いつしか活動が私の楽しみに変わって行きました。
最初は四人だったメンバーも今では十人を超し、春からは又何人か増えそうです。私はこの輪がもっと、もっと広がって日本人も環境を守る事が身に付いて当たり前になる様、活動を続けて行きたいと思っています。一つの国が頑張っても、その国しか変われない。空気・水もつながっている。だから私達も他国の人に恥じない様、頑張らないといけないのです。自分達でつくる未来に向かって今、出来る事を皆で考え行動して行きます。だって私達子供も一人の地球人だから。
2004年 地球こどもクラブ賞(小学生部門)
兵庫県 小学校5年 崎津 舞香