2005年度特別賞(中学生部門)〜あなたの美しい地球を守るために何をしますか?

私の国の国土は692.7平方キロ。赤道のそば、小さな赤い斑点のように見える常夏の国。人口は420万人。そしてこの国は1世紀半の間に、市街化で国の緑の95%を失い、現在必死で自然環境を保存しようとしています。それがシンガポールです。

土地が限られているため、シンガポールは、国民の住む家のために、森林を伐採してマングローブを開墾しました。おかげでシンガポールはコンクリート・ジャングルに変ってしまい、現在、シンガポールの自然保護区はわずか。そのうえ国民の環境に関する教育が足りないため、もっと減るという脅威に常にさらされています。

我が国の自然を、緑を保護するためにNGOがいくつか立ち上がりました。私もこのような人たちの仲間で、ラッフルズ博物館のバイオ・ダイバーシティ・リサーチのトッディ・キャッツのメンバーです。私はスンゲイ・ブロー・ウエットランド・リザーブでガイドをしています。

中学の2年のとき、私の通っている学校がスンゲイ・ブローでガイド付きツアーを計画したので、私はそのプログラムの学年コーディネーターになりました。一体何人の生徒が自分たちも環境のために何かしたいと感じたでしょうか? 約20人です。そして彼らに、自然に興味を持たせるためにかけた費用はいくらだったでしょうか? 0円です。私は、毎年リザーブで行われる「記念ウオーク」でもガイドをします。この企画は何人の人を引き付けたでしょうか? 少なくとも100人はいました。

中学1年のとき、私は国際浜辺清掃作戦シンガポール(lCCS)に参加しましたが、これは良い経験でした。静かな浜辺の風景を乱すゴミを3時間掛けて拾い集めたのですが、それだけのことはありました。10キロ以上のごみが集められたとき、海辺の様子は一変していたからです。

私は、こういった戸外活動以外にも、環境保護に関する様々なフォーラムや展覧会に活発にかかわってきました。例えば、2003年、4年の「クリーン、グリーン週間」。私はどちらも出席しました。2003年の時は、学校が私を推薦したので、私はICCSでの成果を発表しました; 2004年は、学校が持っている環境保護に関するブースで、他の学校を教育するプレゼンテーションをしました。また空き時間には他の学校のブースものぞいてみました。メルセデスベンツの燃料バッテリーが非常に革新的でおもしろいものでした。

私は、資源保護の要としてリデュース(減少)、リユース、リサイクルを大いに実行しています。電気や水など、再生がきかないエネルギーや資源を節約するように絶えず自分に言いきかせています。計算用に、エッセーの下書き用に、紙の裏側でも、隅でも書けるところならどこでも使います。ペンは新しく買わないでリフィルを買い、紙は再生紙を選びます、そのほうが割高ではあるのですが。

2年前に、学校で水質保護に関する研究をしました。水を再利用する新しい方法です。水洗トイレの水を流すために風呂の水を使い、植物に水をまくのに流しで使った水を使うもので、家中にパイプを通しました。その結果、1日に100リットルまで水が節約できました。資源の節約で環境に貢献していると誇りに感じ、さらには私の研究が賞をとったことを誇りに思いました。

しかし、個人の力だけで地球は救えません、国中をあげて、世界的な規模で努力をしてやっと、この惑星、地球は救われるのです。環境保護は心です。人にやらされて保護をするのではなく、自然を、環境を愛する心があれば自ずと保護活動はできます。私の目標は、シンガポールのマングローブに関しての本を書くことです、国民を教育するために。もちろん中学を終えてからですが。私の本は子供に読み聞かせるためのものですから読みやすいし、マングローブにいる動植物の多様性について書くつもりですから、内容も良く分かると思います。私は自分の本分をやります、そしてそれを効果あるものにしたいと思っています。

2005年 特別賞(中学生部門)
シンガポール 中学3年 チェ・シュ・イー