2005年度環境大臣賞(小学生部門)〜私からの提案

昨年の夏、『我が家のタイムスリップ計画』と名付け、二つの事を新たに挑戦しました。一つは、一日一時間のローソク生活、二つ目は、不定時法の取り入れです。これは、ある本の中に江戸時代の生活が紹介されており、その中で特に行灯に興味を持った私は、実際にどれ位の明るさで夜の生活をしていたのか試してみたくなりました。そしてその頃、百万人キャンドルナイトの時期とも重なり、行灯の代わりにローソクで過ごす事にしました。

最初は、珍しさから楽しく感じ食事をしたり本を読んでいたのですが、一週間も過ぎると次第に不便さが増してきて、字を書いた時にはローソクの取り合いになりました。なるほど、今の様に電気のない時代、人は太陽の出ている明るい間に用事をし、『早起きは三文の徳』という言葉も暗くなって仕事をすれば、行灯の油代がかかったことから生まれた言葉と分かりました。それなら私達も、太陽に合わせて生活してみると電気の節約にもなると考え、家族皆で一時間早く起き、早く寝る様にしました。

私が環境活動を始めてから三年以上がたち、その間に私達家族はいろんな事を学び話し合い生活スタイルを変え、この様に実行に移してきました。その他にも、ゴミ減量化を計るためのゴミ調べ表、節電のための電球の数減らし、学校や家の周りの樹木を調べ二酸化炭素削減量を記録したり、青山川の清掃など出来る事を頑張って来ました。そのために何度も家族で話し合いをしました。今思えば、この家族で話し合うという事が私の活動の秘訣だった様に思います。日常生活の中で見た事、聞いた事、全てを環境の視点から捉え実行し継続出来たのも、まずは家庭で話し合うという基本の姿勢があり、一人ではなかなか出来ない事も家族の後押しする一手があったから、ここまで頑張って活動が出来たと感謝しています。
当初、四人で始めたエコクラブも今年は十二人に増え、少しずつ環境の輪も広がってきました。環境会議やフェアーなどでもよく、『人々に伝え環境の輪を広げましょう。』と言います。

しかし、この、人に伝える事は簡単な様ですが、実際に自分が行っていないと人に伝える事は出来ませんし、説得力もありません。そして自らが頑張って活動を続けていれば、自然と環境の輪は広がっていくものだなあと思いました。

明日の地球をよくするために、皆さんも一度家族で環境について話し合ってみて下さい。そして、まずは家族の輪を作ってみてはどうでしょうか。

2005年 環境大臣賞(小学生部門)
兵庫県 小学校6年 崎津 舞香