2005年度高円宮賞(小学生部門)〜動物のウンチでリサイクル

「地球では、1秒間にテニスコート20こ分の木が切られているのよ。」

 動物園の係の人が教えてくれた。ぼくはおどろいた。そんなに木を切ったらすぐに世界じゅうの木がなくなってしまうだろうな。

ぼくは、動物園の『動物のウンチでリサイクル』というイベントに参加した。それは動物のウンチで紙を作る事だった。ぼくは最初、動物のウンチで紙を作ると聞いて、きたないと思った。でもぼくは、リサイクルという言葉にきょうみがある。動物のウンチがどうやって紙になるのだろう。動物園の係の人に地球で木が切られているのを聞いて、動物のウンチでリサイクルできれば、木をたくさん切らなくてもいいと思った。ぼくの頭の中で、緑の森に動物たちがたくさんいる平和な地球を想ぞうした。

ウンチをわって見せてもらった。ゾウのウンチは、中に草がぎっしりつまっていた。キリンのウンチはかたくてポロポロ。中には草や葉が入っていた。

レッサーパンダは、ベチョベチョでささの葉がまるごと入っていた。その中のせんいと牛にゅうパックで紙を作った。

紙ができあがった。レッサーパンダのウンチで作った紙はささのにおい。ゾウのウンチで作った紙はきれいな緑色で草のにおい。キリンのウンチで作った紙は茶色で木のにおい。とてもきれいなのにウンチからできているなんて信じられない。動物のウンチでリサイクルができるなんてすごい。

帰りにぼくは、係の人に聞いてみた。

「動物のウンチは、ふだんどうしているのですか。」

すると係の人が教えてくれた。

「トラックで牧場に運んで、ひりょうを作っているのよ。」

それを聞いてぼくは関心した。すてる物などなにもないんだ。

ぼくの家族はふだんから、海岸のゴミ拾い、町内のゴミ拾いなどに参加したり、リサイクルの活動があれば参加している。でも、たまに水道の水を止め忘れることがある。
そういう時は、
「地球のてき。地球が泣いているよ。」

と声をかけ合う。ぼくは、環境の役に立つことを続けていきたい。

今年、畑をかりて、野さいを植えようと思っている。なぜ畑をかりるかというと、ぼくの家は町にあるし、土地がせまくて畑がつくれないのだ。畑のひりょうは、生ゴミをたいひにして使うつもりだ。水は雨水をためて使う。ぼくは、リサイクルをしながら野さいをそだてて、自然のことがよく分かるようになりたい。自分で作った野さいを食べて太陽のパワーとめぐみをたくさんいただきたいなと思う。

2005年 高円宮賞(小学生部門)
福岡県 小学校4年生 栗原 万誉