「ガニヴァツ」は、アンバザ村のシンボルです。上半身が非常に濃い色で、しっかりとした翼を羽ばたいて速く飛ぶので、この鳥だと見分けることができます。「ガニヴァツ」は、夕暮れまで餌を探した後、コロヤニツに帰って来て、岩の上で眠ります。夕暮れ(フィジー語でGa)、岩の上(フィジー語でNi Vatu)ということから、「ガニヴァツ」と呼ばれるのです。
この鳥は、もっとも速く飛ぶ鳥と信じられています。他の鳥やオオコウモリを餌にし、空中で蹴り落とします。フィジーでは、ハト、オオム、海鳥などが、「ガニヴァツ」の餌となっています。
「ガニヴァツ」は、いつも。内陸や海岸の崖っぷちにいます。8月と9月が巣作りの月ですが、毎年巣作りをするとは限りません。一つのつがいは、一度にたった一羽のヒナしか育てません。
「ガニヴァツ」は、コロヤニツ地域の丘の上でいくつものつがいが見られるのですが、最近では、危機に直面しており、たった一つのつがいしか見ることが出来ません。
ハヤブサは世界中で見られますが、フィジーのハヤブサである「ガニヴァツ」は、その中でも最も濃い色をしています。エコツーリズムは、私達の遺産を守る手助けとなってきました。私たちの森に住む鳥たちは危機にさらされています。
彼らの住む場所を守ってあげて下さい。そこは、彼らの場所なのだから。
2006年 特別賞(中学生部門)
フィジー共和国 中学校1年 アレシ・ダリカ