おはようございます。こんにちは。こんばんは。どこかでこれを読んでいる方へ。
このエッセーを始める前に、私のとっぴな夢よりもっとすばらしいものを達成する機会を与えてくれた地球子供クラブに感謝したいと思います。
ほとんどの方が多分私のことを知らないでしょう。私のことを知らないんであれば、「なぜ彼はこのコンテストに参加しているのだろう」という疑問を持つでしょう。実を言うと、私もよく分からないのです。唐突に、こういうことになったのです。私の将来を引っ張っていく、防ぎようのない出来事でした。以前は、私はこのようなコンテストに出るような種類の子供ではありませんでした。実際、私は昔は地球のことなど気にもかけていなかったのです。私はずっと街中に住んでいます。都会の生活は私の生活の一部となりました。しかし、ある日、私の考えを永久に変えるようなことが私の人生に起こったのです。ひらめきとでも言いましょうか。
数週間前、クラスメートは私も含めて、アエタスと呼ばれる先住民のコミュニティのことを調べる戸外授業がありました。都会っ子の私はそこへ全然行きたくなかったんです。でも行ってよかった。アエタスは、もしご存じなければ、フィリピンの先住民の子孫のことです。彼らはあなた方が想像もできない方法で私の目をさましました。彼らをとりまく環境、その美しい環境は私をとりこにしました。今までに感じたことがない思いでいっぱいになりました。彼らの地球に対するケア、彼らの精神的な地球とのつながりは通常の都市生活よりもずっと自然だと感じました。良い例が、深く息をすると、いつでも空気は私の肺にスムーズに入っていきました。そこには都市の汚染はありませんでした。空気はフレッシュで、とても澄んでいてきれいでした。とりわけ、自分自身についてもいい気持ちにしてくれました。
家に帰ると、私はまた気分が悪くなりました。何かを失くしたような気分になりました。都市のめっぽう明るい光と大きな騒音にはもう全然なじめなくなっていました。あの自然に戻りたくなりました。嘘っぽいですか?でも私が言ったことは本当なんです。アエタ・キャンプに行って以来、私は前には考えたことも無いようなことをしたくなったのです。
最近、私は自分でも、そして私の周りの人にももっと自然を感じるように勧めています。昔、家の前には空き地がありました。以前はそんなこと気にも留めませんでした。それが今ではそこをきれいにしています。そしていろんな樹木をそこに植えはじめました。温室にある樹木ほどきれいなものはありませんが。学校で、ごみが散らかっているそばを通るといつもそれを拾い上げ、ごみ箱に投げ入れました。水遣りがまだの植物に水をやりました。もっと植物を増やすために種を植えました。私にとって小さなことですがこれが将来には一番良いことなのです。
しかし、私のこの苗木が大きな木に育つところまでを見届けることが出来ないのは残念です。私の子孫が、私が今していることを続けてくれることを期待します。そして自分たちのやり方で世界をきれいにしていくことを期待します。
また、世界中が工業化され、森林が町や村を作るために切り倒されていけば、そのうちに世界中がコンクリートで覆われるだろう。私が愛することを学んだ植物はなくなってしまうでしょう。だから、将来、私は努力をします。いいえ・・・、努力するくらいではありません、私は、私たちの森林が絶滅するのを阻止するためにベストを尽くします。
2006年 特別賞(中学生部門)
フィリピン 中学校2年 ヴィットリオ・ミハエル・C・バンゾン