ぼくは、夏休み愛知県で開かれた子ども環境サミット二〇〇五に参加しました。ここには、世界六十ヶ国六百人の子ども達が集まり、ぼくは、おどろきときん張で一杯になりました。毎日沢山の人の話があり、水、エネルギー、リサイクルについて勉強しました。中でも一番きょう味を持ったのは、南極海を旅した人の話でした。オオアホウドリというつばさの様な羽をもち、飛行機みたいに飛ぶこの鳥は、人間の目を楽しませてくれたそうです。しかし、今ではこの鳥の姿を見る事は出来ません。なぜなら、人間が魚を捕るための釣り針にひっかかり絶滅したそうです。
サミットの三日目に地球博に行った時もぼくは、マンモスを一番に見に行きました。今まで図かんでしか見た事がなく、ガラスの中に展示されたマンモスを見た時、『本当にいたんや!』となぜか心がキューンと痛く、悲しくなりました。なぜなら、このマンモスも気候の変化で草原がなくなったためか、人間が狩りで絶めつさせたのかと言われていて、もう実際に見る事が出来ないと思ったからです。ぼく達が、ずっと前から地球の事を考えたり、そこに住む動植物の事を考えていたら今でもマンモスや恐竜に会えたのかなと思いました。
便利で必要な物がすぐに手に入る豊かな生活は、一見よい事のようだけど、人間という動物が社会中心になっていて、そのせいで失った動植物はたくさんあります。死んでしまった物は、もう二度と生き返りません。この地球は多くの生命と共に生きているのだから、ぼく達人間は、もうこれ以上失う物をつくってはいけないと思いました。
今までぼくは、節水節電やゴミ拾い活動をがんばってきましたが、サミットに参加してなぜその活動をするのか、また何のためにするのか、その事がとてもよく理解出来ました。 今日も、ぼくの家の庭には小鳥が飛び交い、きれいな草花が咲いています。動植物は、食べるだけでなく、ぼく達の目や心をいやしてくれる大切なものです。これからも自然を愛し自然に感謝し、美しい地球を守るために自分に出来る環境活動を楽しんで進めようと思いました。
2006年 特別賞(小学生部門)
兵庫県 小学校5年 崎津 優誠