2006年度地球こどもクラブ賞(小学生部門)〜ホタルとカワニナ

私達の住んでいる東地区には、六月上旬になると、ホタルがピカピカ光り
出します。

私達は、ホタルを増やそうと、ホタルのえさとなるカワニナを私が入学する前から放流してきました。

五月中旬に、東地区内でカワニナを捕獲し、山田川に放流します。カワニナは、用水路を好んでいます。用水路にカワニナは、たくさんいました。カワニナをどのようにしてつかまえるのか、とってもドキドキワクワクしました。実際にやってみると、カワニナの周りは、黒く、ヌメヌメしたものがついていました。ヌメヌメしたものは、どろでした。それが付いたカワニナを、ホタルは食べてくれるのか心配でしたが、ホタルは中身を食べるので安心しました。

六月上旬になり、ホタルは「まっていましたよ。」というように、ピカピカと光ってくれます。私達は、この美しいホタルのために、影で努力している人が必ずいると言うことを人々に知ってもらいたいです。自分たちの住んでいる地区に、天然記念物がいたらいいなと思う人がいるかもしれません。でも、これだけは分かってほしいです。環境を動物が選ぶんだと言うこと。それを守るために影で支えているんだ、と言うことをです。美しい自然を守るためには、多くの人の努力が必要になってしまったのです。

学級で去年カワニナを養殖しました。それは、放流するカワニナを増やすためです。困ったことに、カワニナは増えず、親のカワニナが死んでいくばかりです。心配で、どうしたら良いかと考えてしまいました。貝も、住む環境がちがってしまうと、いきていけないのでしょうか。担任の先生によると、冬は水温が低いので、カワニナが増える時期ではないのかもしれないと言っていましたが、心配でした。だからと言って、養殖したことが全部台無しになるとは限りません。子供だけは、残っています。私達は、あきらめず、今年も養殖することを決めました。今年こそは、インターネットや図鑑などでカワニナの養殖方法を調べ、工夫してカワニナを私達の手で、増やしていくつもりです。カワニナを増やしたら、ホタルはもっともっと増えていくと思います。自分たちの住む環境だけが良ければ良いと考えてはいけないと思います。私は、カワニナの飼育法について、自分なりに考えてみようと思います。

ホタルだけでなく、環境を保護していくことって、とても大切です。

東には、たくさんの自然があります。美しいホタルを、みんなで協力して守って行くことが、大事だと思います。私は、自分の住んでいる東を、誇りに思います。

ホタルの美しさだけでなく、この活動を通して、自然を守るという気持ちが高まっていくのではないかと思います。

2006年 地球こどもクラブ賞(小学生部門)
千葉県 小学校6年 鈴木 ひかり