5月に配られた生活情報誌に、9年間土岐川清掃をしてこられた三浦さんという方の話がのっていた。三浦さんは故郷の秋田に帰られるため、その活動を地域のみんなで引継ぎ、土岐川をきれいにしようという呼びかけがあった。私は、一人でずっと活動してきた三浦さんの「土岐川をきれいにしたい」という強い思いに感動し、同時にこのすばらしい活動をなくしてはいけないと思い、母と一緒に清掃活動に参加した。
「こんなにたくさん…」
実際に清掃活動をしてみると、川岸のあちこちに、缶・ビン・タバコ・お菓子の袋・発泡トレイなどがたくさん落ちていた。それがたった一週間でたまったゴミだと知って、その量の多さに本当に驚いた。
夏休みに入って、私の住む多治見市は40.9度という日本一の暑さを記録し、私は辺り一帯がモワッとして息苦しく、公園の木や雑草までもが枯れるという異常すぎる暑さを体験した。「地球が大変なことになっている。何とかしなければ。そうだ、私もゴミ拾いをしよう」。こうして私は犬の散歩のとき、袋と火ばさみを持ち、ゴミ拾いをするようになった。拾えるのはやはり土岐川にあったようなゴミ。袋はすぐに一杯になる。時には父や母、いとこと一緒にゴミ拾いをした。
「ここにあるよ。あっここにも。」
と教え合い、いつも以上にたくさんのゴミが拾えた。せっかくきれいにしても、次の日には新たなゴミが落ちている。しかし、くじけずゴミを拾い続けている。拾ったゴミは分別して、家のゴミと一緒に出す。多治見市は23分別だが、やっているうちに、だんだん達成感がわいてきて楽しくゴミ拾いや分別ができるようになってきた。
家の中でも地球のために自分ができることに挑戦している。我が家はこの冬、省エネナビをつけた。電気の使用量を家族全員が気にするようになり、節電を意識できるようになった。私も学校から帰ってテレビを見ないようにしたり、冷蔵庫の開け閉めをすばやくしたり工夫をしている。また他にも、シャワーを使わないようにしている。
私は4月から中学生になった。私の中学では登校時のゴミ拾い、山の下草刈り、林道の整備などのエコ活動を生徒全員で行っている。このような活動を通して、仲間と一緒により多くの場所を美しくできることがとても楽しみだ。
身近な問題となっている地球温暖化。あの異常な夏が当たり前になる前に、「今、私にできること」を一つ一つ実行していきたいと思う。
さあ、今日もゴミ拾いに出かけるぞ。
2008年 地球こどもクラブ賞(中学生部門)
岐阜県 中学校1年 安藤 絢音