私は、海が大好きです。家族みんなで、しおひがりに行くのも、ていぼうから、つりをするのも大好きです。私の家がある愛知県豊田市には、海がないので、海に行く時は、いつもお父さんが車を運転してくれます。
この前、つりに連れて行ってもらった時、行きの車の中でお父さんがこんなことを言っているのを、聞きました。
「昔とくらべると、どんどん海がよごれていっているような気がする。つりに行っても、魚の種類も、魚の数も、昔とくらべると、すごくへっている。海岸にも、ゴミがたくさん落ちている。人間が海をよごしてしまったのかなぁ。」 そう言った後、お父さんは、なんだか元気がなくなってしまったみたいに、かたをがっくり落としていました。そんなお父さんを、私は初めて見たので、なんだか私までがっくりしてしまいました。
今、私が小学校で勉強している国語のきょうかしょの中に、静岡県のおまえざき町のすなはまに、たくさんのアカウミガメがたまごを産みに来るという話がのっています。しかし、お父さんが言っていたみたいに、すなはまにごみがたくさん落ちていたり、流木がじゃまして、たまごを産むためにひつような、ふかいあなをほることができなくて、すなはままで上がって来ても、たまごを産まずに、また海に帰ってしまうかめもいると、書いてありました。近くに住んでいる小学生の子が、たまごを安心して産めるようにと、みんなで協力してすなはまのそうじをしていると書いてあって、私はそれを読んでひらめきました。
「海岸だけじゃなく、海の中もそうじしたいから、海の中を電車みたいに走りながら、ゴミを回収する、海の掃除機があったらいいなぁ。」
って。そうしたら、おまえざき町のすなはまもきれいになると思うから。でも、海の中がいっくらきれいになっても、海に来る人がゴミを平気で捨てて行っていたら、アカウミガメがたまごを産んでくれるような、きれいなすなはまには、なかなかなりません。だから、私は、ぜったいゴミをすなはまに捨てたりしません。必ず自分のゴミは自分で持ち帰っています。
海に来る人が、海のことを本当に好きになって、みんなできれいな海にしていけたらいいなぁ。そのお手伝いとして、私は、海の掃除機で、世界中の海を掃除して、たくさんの人に、きれいな海をプレゼントしたいです。
愛知県 小学校6年 長谷川 綾乃