「あっ、またやってる。」最近、テレビや新聞で、環境問題についてのニュースや特別番組を、よく目にします。ぼくは、海の町に生まれて育ったので、特に海に関するニュースには、関心があります。
ぼくが、気になったニュースがありました。一つは、世界のあちこちで流氷が少なくなっていて、カナダではアザラシの赤ちゃんが数千頭も死んでしまったという悲しいニュースです。もう一つは、日本の近くの海では、エチゼンクラゲが大量発生して、定置あみに入りこんで魚に害を与えたり、あみをやぶってしまったりして、漁師のひ害が深こくになっているそうです。こうした問題が起きたのは、「地球温だん化」や「海水おせん」が原因なんだそうです。どちらも、ぼくたち人間が引き起こしたものです。
ぼくはこういうニュースを見るたびに「御宿の海は大丈夫なのかな。」と、不安になってしまいます。なぜなら、ぼくの親せきには、海で仕事をする人がたくさんいるからです。また、御宿でとれる魚介類はぼくの大好物ですし、どこまでも広がる御宿の白い砂浜も大好きだからです。岩和田のメキシコ公園から見える青い海は、一度見たら忘れられないぐらい美しい海なのです。
ぼくは四年生の時、社会科でごみのことを学習しました。そのとき、ごみの問題や、それを処理する人達の苦労について知りました。そして、ごみを減らすことや、ごみを分別して再利用する工夫など、自分にできることをしんけんに考えました。今ぼくは、家の人と協力して、ごみを減らす努力を続けています。世の中には、ぼくたちのように、環境のことを考えながら生活している人は、増えてきていると思います。でも、世界の人すべてが、ぼくたちと同じように考えて行動してくれれば、今よりももっと、地球の環境は良くなるにちがいありません。そしたら、人も、生き物も植物も、みんなが住みやすい世の中になると思います。
毎年、ぼくは海開きの前になると、学校の友達と一緒に、海岸清そうに行きます。「御宿の海岸がよごれないように。」「観光でこの海にくるたくさんの人が、がっかりしないように。」そう思いながら、ぼくはごみをひろいます。今年は去年よりもたくさんのごみをひろえるように、がんばるつもりです。ぼくは、海のきれいなこの町が大好きです。ぼくの大切な人やかわいい動物、おいしい食べ物や美しい自然がいっぱいある、この地球がすきです。それを守るために、今のぼくにできることは小さなことかもしれませんが、これからもずっと続けていきます。そして、少しずつできることを増やしていきたいと思います。そして、いつの日か、地球の環境のことを真剣に考え、それを守っていけるような、そんな人になりたいです。
2008年 外務大臣賞(小学生部門)
千葉県 小学校5年 埋田 務旦