東京大会実行委員長賞(小学生部門)
『もしもレジ袋がなくなると・・・?』


愛知県

尾張旭市立本地原小学校6年生

田口 美歩/Miho Taguchi

  

 最近、私の住む尾張旭市でも、レジ袋の有料化が始まりました。弟と近くのスーパーまでおつかいに行くときも、お母さんといっしょにショッピングセンターに行くときも、エコバックがついてくるようになりました。

 私は、レジ袋有料化で私達の生活がどう変わっていくのかが、気になってきました。そこでインターネットを使い、レジ袋について調べてみました。すると…。

「へえ~っ。」

びっくりして、口が開いてしまうような情報をたくさんみつけました。

 一つ目に、レジ袋を節約した時の効果についてです。レジ袋一枚にはおちょこ一杯、約二十ミリリットルの石油が使われているそうです。一世帯あたり年間約三百十枚のレジ袋をもらうので、石油は約六リットル使われます。日本全国だと、約百五十四億枚ものレジ袋、石油は約二十六万キロリットル、二リットルのペットボトルに入れると約億五千万本分もの石油が一年間で使われるのです。

 二つ目に、散らばったレジ袋の起こしている問題についてです。イルカやウミガメなどの海に住む生き物が、レジ袋をクラゲとまちがえて飲みこみ死んでしまうケースが後を絶たず、日本の奈良公園では、人がすてた食べ物のにおいのついたレジ袋をシカが飲みこみ、食べ物が吸収できなくなって死んでしまうケースが増えているそうです。

 もし、人々がレジ袋を使わなくなったら、たくさんの石油は使わなくてすむし、たくさんのレジ袋を燃やす必要もなくなります。そして、陸や海で生活する動物たちが幸せにくらせる地球になります。レジ袋有料化は、こんな未来を実現できるかもしれないすごい事だということがよく分かりました。

 レジ袋をあまり使わなくなった事で、学校生活も少し変わってきました。私が通う学校では、給食を食べた後に出る牛乳びんのふたを、みんなから集めたレジ袋にいれてすてていました。しかし、有料化によってレジ袋があまり集まらなくなってきました。そこで、印刷ミスがあったり、余ったりしたプリントを箱形に折り、袋のかわりに使うようになりました。レジ袋がなくても、へっちゃらです。

 レジ袋がなくても、私達は生きてゆけます。レジ袋が有料化になって、初めてその事が分かりました。ほんの小さな事でも積み重ねれば、地球を救うことができるのです。さあ、みなさんも少しずつレジ袋をへらして、地球を守っていきましょう!