特別賞(中学生部門)
『私が経験したゴミ問題』


韓国 
ウォルチョン中学校1年 
ユン ジョヒョン

 

 私は,一週間に2000ウォンずつお金を稼ぐ。正確に言うと,一週間に2000ウォンずつお小遣いをもらうために5年生の時からゴミの分別をしているのだ。

 私の家は,モクトンアパート団地にある。モクトンアパートは巨大団地なので,団地別に曜日を決めてリサイクル品の分別収集をしている。

 火曜日に私は学校から帰ると,紙用の箱とリサイクルバッグを持って駐車場に行く。駐車場には朝から警備のおじさんが分別収集場を設置している。紙類はリサイクルできるものとできないもの,プラスチック,缶,ビン,ビニール,発泡スチロールに分けて大きな袋が置いてあり,私は種類別に入れて,再び紙用の箱とリサイクルバッグを持って帰る。私はこの仕事を2年間続ける間に,警備のおじさんや近所の人たちからたくさん褒められただけでなく,いろいろ考えさせられた。その中に環境に関する問題もあった。

 一つ目は,過剰包装についてだ。

 最近の商品はラッピングのデザインがとても素敵なだけでなく,二重三重に包装されている。お菓子の箱を開けるとさらに個別に包装されており,割れないようにプラスチックのケースの中に入れられていたりもする。特に,盆や正月の果物の贈答品の箱は,果物をそれぞれスチロールで包んで,動かないように,固定用の箱に入れた後,大きな箱に入れて,風呂敷で包んで配達される。さらに高級なものは果物の間にきれいな紙を細かく切って詰めたりもする。そして,盆や正月にはいつも,うちの団地の駐車場にスチロールの箱が小さな山のように積まれている。母はときどき「人間が食べて暮らすだけなのに,ゴミが多すぎね。」と言う。私も過剰包装を禁止することが必要ではないかと思った。

 もう一つは,ヨーグルトの容器や,ツナの缶,牛乳パックなどを洗って捨てなさいということについての問題点だ。小さなヨーグルトの容器を洗うためにどれくらい多くの水を使うのだろうか。また汚い缶を洗って水を汚染することについて心配になった。私が住んでいたドイツでは「ゲルフジャーク」という黄色い袋にリサイクルできるすべてのものを入れておくと,市で収集して分別作業をした。財政的に費用が多くかかるため,韓国では難しいならば,リサイクルをするため各家庭で洗って出すのが果たして効率的なのか,さらに大きな水不足や水質汚染の問題を作るのではないのだろうかと,考えてみなくてはならないだろう。

 何気なく過ぎていく日常の中で,私たちが考えなくてはならない環境問題がたくさんある。これらのことを見つけ出して改善することが,私たちの子孫がより幸せで健康に,地球と共に暮らせるようにするだろう。