2008年度地球こどもクラブ賞(中学生部門)〜田畑の大切さ

今、私の家の周りの田畑は埋め立てられ、店やマンションなどが建てられています。それを見て私は、二つの事を思いました。一つは、店が家の近くに建って、買い物が便利になったし、にぎやかになったという事。もう一つは、近所の人達が一生けん命田んぼを耕していたし、田んぼが広がっていて、すごくきれいなのに埋め立てるなんてひどいという事を思いました。そこで、田畑を埋め立てると、どういう事が起こるのか、また、田畑はどういう役割を果たすのか、調べてみる事にしました。コンピュータや本にはなかったので、家族に聞く事にしました。

まずは、私の母に聞きました。母は、こう言っていました。

「田畑を埋め立てると、大雨が降った時、今まで田んぼに流れていった水が、全部川に流れていきます。だから、川の水量が増えて、はんらんする危険性があります。
それともう一つ、食生活の面において、野菜などの自給率を上げる事が、とても大切だと思っています。なぜなら、顔の見える地場の生産者の、安全で新鮮な食材を食べたいからです。いったん、田畑を宅地にしてしまうと、もう元に戻すことは、容易ではありません。野菜や米などを作ってくれる土は、生き物です。私達の健康も元気な土によって支えられています。だから、少々不便でも、近所の田畑がなくなるのは、淋しく、悲しい事です」

これが母の意見です。

今度は私の父に聞きました。父も母と同じ様な事を言っていました。 「田んぼを埋め立てると、ただでさえ日本は、自給率が低いのに、ますます輸入に頼らざるをえなくなります。最近、米でさえ品不足になって値段も上がってきています。なので、田畑を大事にしなくては行けません」

これが父の意見です。

二人の話を聞いて、私は田畑を埋め立ててはいけないと思いました。田んぼは、洪水の危機を救ってくれるし、米もたくさん作れる大切な場所だからです。

それに、たまに近所の田んぼに来るきれいなシラサギも、田畑が埋め立てられると、もう見られないし、カエルも、居場所がなくなってしまいます。

私は、緑が一面に広がっている田んぼも、稲を刈った後の茶色に染まった田んぼも、きれいで好きです。田んぼで遊ぶのが大好きです。田んぼは、私達にとって、なくてはならないものなので、田畑を埋め立てる事なく、緑を多くしていかなければいけないと思いました。

2008年 地球こどもクラブ賞(中学生部門)
和歌山県 中学校1年 宮本 愛子

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